実験棟での研究開発
試験によるデータが性能を裏づける。万協の取り組み
実現場における確実な遮音性能の確保と納まりのために。
試験場と実際の現場では、床衝撃音遮断性能が大きく異なることが多いのが現状です。万協フロアーでは、現場により近い状況で性能確認を行うために、RCスケルトン状態の試験棟を備えています。スラブもRC、ボイドの2種類を持ち各種テストを行うことができます。万協フロアーは、実現場における性能確保を追究しています。
建築、音響工学等の学会において、研究成果を継続的に発表しており、携わった論文数は100以上にも及び、その成果は、着実に製品づくりに活かされています。
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■床衝撃音研究会への参加
山下恭弘信州大学名誉教授、ゼネコン、スラブメーカー等で構成される床衝撃音研究会へ参加し、共同研究を行っています。その成果として、躯体の遮音性能を推定する「インピーダンス法による床衝撃音レベル予測計算法」の解説書、また躯体の条件を入力することにより推定値が算出される予測計算シートを作成。これらの資料を業界で初めて一般公開し、どなたでもご利用いただけるようになりました。
また、遮音性能など二重床の正しい知識をお伝えするため「 集合住宅の音環境―乾式二重床のQ&A―」を作成、これも一般配布しております。
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《各種性能試験》
石貼り・タイル貼り 二重床仕様
二重床の上に、石貼り、タイル貼りを行う場合のポイントは、床下地のたわみ量を抑え、衝撃や荷重が加わった場合に仕上げ材の割れ、亀裂が発生しないようにすることです。遮音性能が必要な場合や特有の音(椅子引き音など)が発生するため、万協フロアーでは各種試験で性能確認を行い、最適な仕様を提案しています。
遮音性能を活用する床下収納庫用二重床システムの開発
床下収納庫を設置する場合は、床衝撃音遮断性能を維持し、かつ確実に取り付ける必要があります。強度テスト、施工方法、納まりも含めトータル床システムの中の一部として性能確保を確認しております。
高齢者および身体弱者向け床下地の研究
[床歩行時の硬さ、弾力性試験]
転倒時に身体に加わる衝撃、歩行における足の疲れにくさ、安全性、床振動の加減や車いす使用時の床の硬さ、キャスターの転がり、松葉杖使用時等、あらゆる条件での試験により、病院、介護施設等へ最適な床を提案しています。
重量物展示場用高剛性二重床の開発
自動車の展示会、ショールーム、大型店舗など、多くの人々が集まる場所では、安全で十分な強度、剛性が求められます。万協フロアーでは、4t以上の自動車を載せてくり返し走行させ、変位等を詳細に調べ、重量に対する強度はもちろん、人にとって安全で疲れにくい床を研究しています。二重床の用途は住宅だけにとどまらず、あらゆる床下地として検討いただけます。
ミュージカル舞台および運動施設用二重床
安全で適度な弾力性、疲れにくく、高い剛性と耐久性。体育館の床においても、たくさんの実績をもつ万協フロアーでは、運動施設、舞台などにも広くご利用いただいております。
外国製大型ウォッシュ&ドライ洗濯機振動実験
大型ウォッシュ&ドライは、かなりの振動を発生させるものもあります。また洗濯物の入れ方によって振動が変化する場合もあります。様々な条件を想定した試験を行い、隣室への振動の影響や下階への音、振動の伝わり、振動を低減する納まり仕様など、豊富な実験・実績があります。