現在主流の二重床(乾式二重床)は、コンクリートスラブなどの躯体の上に防振ゴムの付いた支持脚で床を浮かせる床システムです。1960年代以降の日本における、コンクリート造の集合住宅の普及と共に誕生し、現在はマンション等を中心に多様な建築物で採用されています。未来に向けた持続可能な建築にとって、二重床は高機能な床システムとして注目を集めています。

二重床って
そもそもどんなもの?

正式には乾式二重床といいます。住宅や建築物の床下地の構造です。コンクリートの床スラブの上に高さ調整機能のある足を立ち上げて水平な床構造をつくる床下地です。

いつ頃、なぜ生まれたの?

いつ頃、
なぜ生まれたの?

日本の住宅は、もともと湿気の多い風土と裸足文化を快適に過ごすために、古来よりあげ床を採用していました。ところが、1960年代(昭和30年代)に黎明期を迎えたマンション建築においては、スラブコンクリートにガス・水道配管が埋め込まれ、床はクッションカーペットの直貼りが当たり前のように存在していました。その後、登場した床の二重構造は、角材をコンクリートの上に置き、その上に板を張って、カーペットを張るというものでした。
しかし、ガスや水道、電気がコンクリート埋め込み式の配管で交換・修繕が困難、さらに、床下地の角材(根太)の経年劣化によるきしみ等の問題、課題があり、新しい床構造が模索されました。
そして、1968年、建築会社の委託で、自社が製造したシステムが現在の「乾式二重床」の原型となるものです。

どこで活躍しているの?

二重床は、高層マンションやテナントビル、大型商業施設、病院、体育館、ダンスフロアーなど、身近にあるさまざまな場所で活躍しています。


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